本読むヒトデ

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おさげ髪キャンディー

こんばんは。各国美術に興味があり、関連書籍や雑誌を集めている古書店・HITODE BOOKS(ヒトデブックス)です。なんと、今回が2020年初のブログ更新です。一応「業務日誌」として運営しているはずのブログなのに、日誌を3ヶ月も書かないのはまずいです。これからは短い文章でもマメに書く事にします。

 

さて、仕入れた雑誌の中に面白い記事がありました。

芸術新潮 2000年2月号

芸術新潮」2000年2月号

芸術新潮」2000年2月号、特集は「仰天日本美術史 デロリの血脈」(現在在庫切れ)。特集のガイド役の丹尾安典さんの文章です。

芸術新潮2000年2月号

その記事。右上に映っているのが「おさげ髪キャンディー」

名古屋市美術館ではモディリアーニの「おさげ髪の少女」をモチーフにしたキャンディーを販売していて、丹尾さんはある時それを人からおみやげにもらい、気に入っていろんな人に披露し分けていたらとうとうなくなってしまい、自分で名古屋まで買いに行ったそう。ところが買ってみるとおみやげにもらった時とはキャンディーの造形が微妙に違う。前の方が良かった。新旧舐め分けている私が言うのだから間違いない…というようなエピソードが本題の導入として紹介されています。

芸術新潮2000年2月号

「おさげ髪キャンディー」拡大

日本美術に一定数ある悪趣味、グロテスクな作品やその変遷などを紹介する特集で勉強になりましたが、私としてはこのキャンディーの存在を知ったのが一番の収穫でした。私は特にモディリアーニを愛好しているわけでもないですが、丹尾さんのエピソード込みでこのキャンディーが面白いです。新型コロナウイルスの影響で気軽な外出もままならないこの頃ですが、いつか名古屋に行く事があったら忘れずに買いに行くつもりです。