本読むヒトデ

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90年代を代表する一人、宜保愛子さん

こんばんは、心霊、オカルト、精神世界といった不思議な事にも興味の尽きない古書店・ HITODE BOOKS(ヒトデブックス)です。

 

90年代に子供時代・思春期を過ごした当店にとって、家族や友達との思い出とリンクする有名人もやはりこの時代の人が多いかもしれません。宜保愛子さんはその一人。あの頃たくさんの霊能者がテレビに出ていましたが、私は断然宜保さんが好きでした。生死を問わず「人」への思いやりが感じられて。語る内容も優しかったのですよね〜。今でも覚えているのは「立派な仏壇を用意しなくても良い。故人を供養するための場所を決め、そこにお花や故人の好きだった食べ物などをあげて心の中で語りかければ喜んでくれる」「故人が好きだった食べ物は、故人と一緒に食べるつもりで食べて」といったお話。それで今でも宜保さんの著書を見つける度に仕入れるのですが、いつも早々に誰かが買って下さいます。やっぱり今でもファンがいるのですね。

 

このように敬愛?する宜保さんを、予想外の雑誌の中に見つけました。掲載の連載コラム「身体測定」です。

ブルータス 1995年3月1日号

表紙は映画「レオン」の2人です

宜保さんの食や健康についてアンケート形式で紹介されています。1000字弱のコラムですが、宜保さんの霊能力や供養に対する考え方などが伺える内容でした。

ブルータス 1995年3月1日号

右端が「身体測定」

写真も笑顔で良いですね。これ、怪しげな表情の写真を使って印象操作もできるわけで、この写真のチョイスに編集者やライターの方の「宜保さん観」が出ていると感じました。

ブルータス 1995年3月1日号

前回のナンシー関さんの笑顔に続き…

 また、先に書いたような言葉がここにも書かれていました。「亡くなった人の好物を思い出してあげて。自分が亡くなった後もそうしてもらえたらうれしいと思う」というような。ご自身ももう鬼籍にお入りになっているわけですが、あの世でどんな風にお過ごしかしら。生前お話ししていたような「嬉しい瞬間」もあるのでしょうか。凡人には確かめようがないだけに想像がふくらみますね〜。

 

宜保さんは同時期の雑誌にいろんな形で登場しています。たとえば著名人の対談などで話題になっていたり、エッセイなどで本題に入る前の枕のように名前が出てきたり。「フライデー」では宜保さんの霊視に同行する「宜保愛子と旅する」という短期連載もありました。掲載号を倉庫から出す機会があったら、またこちらで紹介したいものです。