本読むヒトデ

古書店・HITODE BOOKS(ヒトデブックス)の商品や業務などをご紹介します

今の女性誌は薄くて高い

古書店のHITODE BOOKSです。

 

さて、先日、外出先で1時間ほど時間があきまして、普段は古い雑誌ばっかり読んでいるからたまには何かの最新号を読んでみましょうとコンビニに探しに行きました。ファッション誌か料理誌をと思いましたが、コンビニの雑誌の棚にはそれぞれ2誌ほどしかありませんでした。そこで次のコンビニを探して行ってみましたがこちらも同様。ダメ押しに入った3軒目は比較的充実した品揃えでしたが、どの雑誌も薄くて高い!厚さ1cmあるかどうかで900円前後の印象。それを見たら購買意欲がすっかり削がれて、結局おやつだけを買ってお店を出たんでした。なんだか寂しい気持ちでした。今思えば、男性誌も同じ傾向なのか確認すれば良かった。女性誌以外はどうなんだろう。

 

当店が扱う雑誌は70〜90年代、出版業界が元気だった時代のものばかりなので記事も広告も多く、予算の多さが窺える景気の良い企画も多いだけに、雑誌の現状にショックを受けました。きっと今は広告が入らないのでは。2000年代中頃に「ネット広告の規模がラジオ広告の規模をこえた」と話題になった記憶があるけど、雑誌だって…。これはまずいです。日本の文化の危機でもあり、古書店の危機でもあります。特にうちは雑誌のバックナンバーを主に扱っているので、雑誌には常に魅力的であってほしい。電子書籍やサブスクもあるけど、紙で手元に持っておきたいと思わせてほしい。そのためにはまず出版業界でたくさんのお金が動いている必要があるわけで…ヒトデが憂えても仕方ない、途方もない話ですが、自己満足にしかならなくても何かせねばなぁと考えているこの頃です。